PCには大事な情報が詰まっていて・・・
今日やっと業務用のPCを新機種に交換しました。
会計士としてのお仕事用のPCの方です。
公認会計士が取り扱う情報は機密情報が多いため、セキュリティ対策が何重にもなされたPCを使っています。
資格取得のための実質的な実務要件として監査法人勤務が課されていたためです。
現在はこの制限は緩和されてはいますが、それでもやはり実務要件をクリアするためには監査法人に勤務することが一番シンプルかつ近道なんです。
僕も現在監査法人でお世話になっています。
そして監査法人とはその名の通り監査を専門に行う組織です。
監査とは会社の会計処理が間違っていないかをチェックするお仕事です。
「税理士と何が違うの?」とよく聞かれますが、税理士も会計処理をみることはあるものの、目的がやや異なります。
個人的な考えになってしまいますが、税理士の場合は基本的には会社のため会社に利益があることを目的としていますが、公認会計士は社会のため会社を正しい方向に導くことを目的としています。
なので必ずしも会社にとって利益があるとは限らず、時には対立したり厳しいことを言わざるを得ないこともあります。
より広い意味で会社のために仕事をするイメージですね。
会社の経営の奥深くまで入りこんでお仕事をすることになるため、いわゆる社外秘という情報にも触れる機会が増え、取り扱う情報には最新の注意が必要になります。
いわゆる守秘義務です。
そのためにPCは常にセキュリティを万全にしなければならないんですね。
ただこれが結構大変で、僕は今回三日間かかってしまいました。
交換する理由は様々です。
PCのセキュリティを向上させるために新機種や新アプリケーションを搭載したPCに変更することもありますし、Windowsのアップデートだったり壊れたから交換するということもあります。
自宅のPCなんてほとんど壊れた経験ないんですが、この業務用のPCは常に起動して酷使しているため結構壊れることも多いんですよね。
そしてこれらの交換理由が重なりあうとスムーズに交換できず、今回みたいに三日間かかってしまったりします。
で、たいていの監査法人で使用しているPCはノートPCなんです。
お客さんの会社に行って仕事をしなければならないのでノートPCである必要があります。
なのでどんなにセキュリティ対策を施しても、紛失してしまったら元も子もないんです。
もし紛失でもしようものなら即刻クビです。
トップシークレットが詰まったPCを紛失したとあってはニュースにもなってしまうくらいの大事件になってしまいます。
なので、
「飲み会にはPCを持ち込むな」
「電車の網棚にはPCを載せるな」
といった、紛失を防ぐためのルールの徹底がされます。
と、一昔前までは厳重管理を徹底していました。
しかし最近では、特に大手監査法人ではどこも、そもそもPCにデータを保存することが出来ない仕組みになっています。
PC自体にデータが保存されていないため、仮に紛失してもデータの流出が一切なくなりました。
とはいえ昔の名残と、大事なPCを紛失したなんてイメージ的にも良くないため、現在でもPC紛失は一大事件になってしまうため、厳重管理という面は変わらずです。
でもこのシステムになってから実はPC交換がすごい楽になりました。
以前はPCを交換するたびに中身のデータを新しいPCに移すという作業がありました。
これホント大変で、ひどいときは数か月でまた交換なんてこともありました。
今はPC自体にはデータがないため、単に機種を交換するだけで済むので非常に楽になりました。
それでも今回みたいになかなか設定がうまくいかず、三日間かかるケースもあるので極力PC交換はしないように大切に扱いたいですね。